節約・投資関連

「ストレスの原因はお金です!」と言う人のための家計見直し術

SAIKORO

今回は通常のメンタルヘルスマネジメントとは少し違った視点から対策を考えていきたいと思います。テーマは「お金にまつわるストレス」です。

クロ

人間にとってお金の問題はシビアだからな。ストレスの根本にお金の問題が絡んでいることも少なくない。食事や睡眠、運動と合わせて日々の生活習慣を土台にストレスマネジメントに取り組むことを目指すなら大事な視点かもしれないな。

SAIKORO

そ、そうだね。

(ほんとに人間のことよくわかってる犬だな)

お金に関する不安

 近年、国内では、現役の働き世代の老後問題が叫ばれており、将来への不安が高まる中で新型コロナによる世界的な経済不安。経済的な悩みが後を絶たないと感じる方も多いのではないでしょうか。

 実はこの経済面で悩みを抱えているのは日本人だけではありません。アメリカ人の3分の1近くも経済面の不確実さに不安を抱いているという報告がありました。経済大国と言われるアメリカにおいてでさえ、たくさんの方がお金に関する悩みを抱いています。それは、アメリカの雇用制度や経済格差の問題が密接に絡んでいると思われます。日本でも、経済格差や雇用制度について問題視されることが多くなってきていると感じます。

 今回はこのようなご時世の中で、いかにお金の問題と向き合っていくか解説していきたいと思います。

収入と支出のバランス

 皆さんは、毎月どれくらい収入があり、どれくらい支出しているか把握できていますか?収入に関しては給料明細などですぐ確認できるので大丈夫かと思いますが、支出に関してはどうでしょうか?お金の問題に向き合っていくためには、収入と支出のバランスを把握することがまず大切です。

 まずはしっかりお金の流れを把握するために、家計管理から始めましょう。収入の範囲内で家計をやりくりすることで、経済面の不安を軽減させることができます。

家計見直し術

1.支出先をリスト化する

 支出計算は月単位で計算することがおすすめです。支出には固定費と変動費があります。固定費は家賃や住宅ローン、通信費、保険料など毎月支払一定金額で支払われる費用のことです。一方で、変動費とは、食費や医療費、交際費などその時々で変動する費用になります。

 多くの社会人の方の支出一覧は以下の通りです。

・固定費
  1. 住居費(家賃、駐車場、住宅ローン)
  2. 通信費(ネット代、スマホ代)
  3. 保険料(社会保険とは別で加入している生命保険、医療保険)
  4. 車のローン
  5. サービス料(amazonプライム、Hulu、ジム等の月額使用料)
・変動費
  1. 食費
  2. 交際費
  3. 光熱費(固定費に含めることもある)
  4. 医療費
  5. ガソリン代
  6. 日用品・衣服代・理美容代等

 このように、自分が支出している費用が何になるのかリスト化してみましょう。

2.複数口座で預金管理

 支出が把握できれば、支出費用のための口座と貯蓄や投資などにあたるための口座に分けることをおすすめします。支出口座は給与が振り込まれる口座と同一で大丈夫です。貯金や投資をしていきたい方は、それ専用の口座を作っておくと管理がしやすくなります。

・おすすめの口座
  1. 支出口座(給与振込口座)
  2. 貯蓄口座(定期預金や投資に使うための口座)
  3. ご褒美口座(支出のあまりやお小遣いのあまりなどを取っておいて自分へのご褒美の時使う口座)

3.固定費を見直す

 貯金をしたくても収入と支出のバランスがぎりぎりで貯金ができない場合、毎月一定額支払われる固定費を見直すことをおすすめします。例えば、スマホをキャリア(DoCoMo、au、ソフトバンク)から格安スマホ(楽天、UQモバイル等)に変更したり、ほとんど通っていないジムやほとんど観ていない動画サイトを退会したりなど削減することができます。都市部のように公共交通機関が発達しているところにお住いの方は、マイカーを持つよりカーシェアリングの方がお得でしょう。駐車場代や車関係の税金を払う必要が無くなりますので、その分を有意義に使うことができます。

 また、固定費の最も大きな金額を占める家賃を見直すことができれば、大幅に費用を削減になります。自分のライフプランに合わせて固定費を見直していきましょう。

4.予算を決めて行動する

 変動費は自分次第でコントロール可能な費用です。できるだけ予算を決めてその範囲内で使いようにしましょう。中でも食費は、外食や出来合いのものを購入するとどうしても高くつきますので、できるだけ自分で作るようにすると良いでしょう。また、月単位で予算を決めるよりも、週単位で予算を決める方が、管理がしやすくなります。

一人暮らしの社会人の例

 これまでの情報を踏まえて、一人暮らしの社会人の方を例を挙げておきましょう。

 収入  手取り20万円(手取り計算が重要です)      
家賃6万円
通信費1万円(ネット、スマホ代)
光熱費1万5千円
保険料5千円
食費3万円(交際費込)
(内1週間の食費5千円×4週)
サービス料1万円(ジム、動画配信)
雑費
(日用品、理美容代等)
2万円
合計支出15万円

 この方は合計支出が15万円になりました。このように割り出した費用を支出口座に残しておきましょう。予算ピッタリをのことしておくことが不安な場合は、少し多めに残しておくと良いでしょう。そして、残りのお金は別の口座に移すようにしましょう。

 おすすめは給与が振り込まれたらすぐに貯蓄口座に振り分けることです。支出口座に金額を多く残し過ぎていると、油断して使い過ぎてしまうかもしれませんからね。自分に負けそうな人は、真っ先に貯蓄口座にお金を移しておきましょう。

SAIKORO

お金の使い方を整理しておくと、現状把握に役立つし今後のライフプランについても考えやすくなるね。

クロ

自分の現状を把握して、我慢するところと使うところの折り合いを付けていくことが予算編成の鍵だな。

コロ

我慢しすぎも良くないよね!

クロ

お前はもう少し我慢しろ。

SAIKORO

そのためのご褒美口座だからね。予算の範囲内でできることならある程度の発散も必要だよ。

コロ

わかった!僕も毎日神戸牛食をお願いするの我慢するよ。国産牛なら何でもいいようにしてみるよ!

クロ

ドッグフードにしろ。