生活習慣

甘~い誘惑にご用心!糖分の摂り過ぎが脳に悪影響な理由

SAIKORO

ストレスが溜まった時や仕事で疲れた時は、甘いものが美味しく感じた経験はありませんか?でも糖分の摂り過ぎは脳にとって悪影響になる可能性があります。

 脳は人の体のどの機関よりも多くのエネルギーを使用しています。主なエネルギーはブドウ糖と呼ばれる糖類の一種です。ブドウ糖は自然界に最も多く存在する糖で、果物や蜂蜜に含まれている他、炭水化物であるパンやご飯からも摂取できます。そして、ケーキやチョコレートなど砂糖の入った甘いお菓子類からも摂取できます。脳にとっては欠かせないエネルギー源のブドウ糖ですが、摂ろうと思えば、普段身近にある食べ物から気軽に摂取することができます。

糖分の過剰摂取が脳に与える影響

1.中毒性がある

 糖分(ブドウ糖)は脳に必要不可欠な栄養素でありますが、摂り過ぎると脳に悪影響を与える可能性があることが指摘されています。過剰の有糖分摂取は、認知能力や自己コントロール感低下を引き起こしやすくなります。研究では、甘い食べ物は、塩っ気のある食べ物や脂質の多い食べ物と同様に中毒性があり、摂取コントロールが乱されやすく食べ過ぎやその後の体重増加を引き起こしやすい可能性を示唆しています。私たちが甘い食べ物についつい手を出してしまうのは、糖分による中毒性が原因になっているのかもしれません。

糖分摂取と薬物乱用は同じ!?

 このような砂糖の中毒性の薬物の中毒性は、神経生物化学的に非常に似た性質を帯びています。どちらも脳に快楽を与える反面、コントロール能力を脅かす可能性があるからです。人の体は、糖分の多い食品は当分の少ない食品と比較して、食欲が刺激され、コントロール能力がすることが判明しています。皆さんも目の前に甘いお菓子が用意されていると、手が止まらなくなる経験をしたことがあるのではないでしょうか。それは、脳が美味しさにつられて欲求のコントロールがしにくい状態になっているからかもしれません。

2.記憶力の低下

 糖分の過剰摂取が続くと記憶力の低下を招く可能性があることが指摘されています。いくつかの研究では、糖分の高消費量が、脳の炎症を引き起こし、記憶力の低下を招く可能性を示唆しました。2016年の研究では、高糖質な食事を与えられたラットの海馬に炎症反応がみられましたが、標準的な食事のラットには見られないという結果にもなりました。ただ、砂糖による炎症はその後も続くものは無く、摂取を控えると治まることも示唆されています。また、砂糖保有量の多い食事は、新しい記憶形成と学習に不可欠な脳内化学物質であるBDNFを減少させることが判明しています。

3.気分への影響

 糖分を摂取すると、その直後は良い気分を味わうことができますが、その気分は長続きしないことが示唆されています。また、アメリカの砂糖とうつ病に関する大きな研究では、砂糖消費量の割合が高い人の方が、うつを発病させる割合が高いことが判明しました。

砂糖の代わりになる食べ物

 精製された砂糖の代わりに、果物の摂取量を増やすことで脳への悪影響を減らすことができます。果物を食べることは、血液中の糖分の急増を抑制し、果物に含まれる抗酸物質等の体に良い栄養素が摂取できるだけでなく、甘さの満足感も満たしてくれます。

SAIKORO

現代社会では、情報量や選択肢に惑わされることなく、自分なりに満足できることを見つけておくことが、心の安らぎに繋がるかもしれませんね。

クロ

薬物やタバコ、アルコールだけでなく、砂糖にも中毒性があるとは驚きだな

SAIKORO

僕もついついお菓子に手が伸びちゃうんですよ。袋入りのチョコレートを買ってきたら3つまでにしおこうと思っても、もう1つ、2つと食べちゃったり。これぞ砂糖の魔力ですね~

コロ

ぼくたちは食べないからわからないね!

クロ

そうだな