カウンセリング事例

30代・女性・会社員|強迫性障害(確認行動)/薬以外のサポートを希望

出勤前の戸締りやガスの元栓の確認に30分以上を費やすようになり、仕事を休むことが増えて休職に。医療機関では強迫性障害と診断され、薬で症状は一時的に軽減したものの、薬以外の方法で克服していきたいとのことでカウンセリングを希望されました。

真面目で責任感の強い性格から、「もし確認を怠って火事になったら…」といった不安に対処するための確認行動が強くなる傾向がありました。カウンセリングでは、まず強迫行動が出る状況や思考パターンを丁寧に整理し、徐々に「暴露反応妨害法(ERP)」を取り入れた支援を行いました。

具体的には、カウンセリング初期はカウンセラーと一緒に行動の振り返りを行い、その後、自宅で戸締まりの確認を1回で終える練習から始めました。あえて不安を感じる状況(暴露)に直面しながら、その後の確認行動(反応)を控えることで、不安を乗り越える力を育てていきました。注意を意図的に別のことに向ける注意分散法などの行動療法的アプローチも併用し、日常生活への不安が徐々に軽減されていきました。

その後、背景にあった家族との関係性にも焦点を当て、日誌やワークを通じて自己理解を深めることで、症状の再発を防ぐ力も育まれました。「不安を感じても、以前のようにすぐには行動しなくなりました」とご本人の言葉で変化を実感され、現在は安定した日常を取り戻し、仕事と子育てに集中することができるようになりました。

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