読むセルフケア

「どう話していいかわからない」からの一歩―カウンセリングの入り口で戸惑うとき―

「カウンセリングを予約してみたものの、何を話せばいいのかわからない」
「うまく話せる自信がない」
「そもそも、こんな悩みを話してもいいのか迷っている」

仙台泉メンタルサポートオフィスに来られる方の中にも、このような気持ちを抱えて最初の一歩を踏み出してくださる方がたくさんいらっしゃいます。
そして、それはとても自然なことです。

本記事では、「話せない不安」や「うまく伝えられないかもしれない」という戸惑いの背景と、そんな時にできる小さな工夫についてお伝えします。

■ なぜ「うまく話せない」と感じるのか?

◉ 自分の気持ちを言葉にするのは、簡単ではない

誰かに話そうとしたとき、「何がつらいのか、うまくまとまらない」「どこから話せばいいかわからない」と感じるのは、とてもよくあることです。
普段は言語化しない気持ちを、急に人に伝えようとするのですから、戸惑って当然です。

実際、初回のカウンセリングでは、沈黙があってもいいですし、言葉に詰まってしまうことも自然なことです。

◉ 「きちんと話さなければ」というプレッシャー

まじめな方ほど、「ちゃんと説明しないといけない」「順序立てて話さなきゃ」と思いすぎてしまい、逆に緊張してしまうことがあります。
でも、カウンセリングは「正解を話す場所」ではなく、「そのときに浮かんできたことを、そのまま話していい場所」です。

◉ 相談内容を整理できていないことへの不安

「この話って、相談していいのかな?」と、悩みの“相談の正当性”を自分でジャッジしてしまう方も少なくありません。
でも実は、「うまく説明できないことそのもの」も、カウンセリングの大切なテーマになります

■ 何から話せばいい?迷ったときのヒント

◉ 思いついたことから、で大丈夫

「今日、来る途中に不安になりました」
「正直、来るかどうか迷っていました」
そんな“今ここ”の気持ちからでも、十分な入口になります。

むしろ、その率直な言葉が、心の深いところとつながる入り口になることが多いのです。

◉ 書き出してから来るのもおすすめ

「話すのは難しいけど、書くならできるかも…」という方は、
・最近気になっていること
・つらかった出来事
・こんな風になれたらいいな、と思っていること
などを、箇条書きでもメモでも構いません。手帳やスマホに書いて、それを見せていただくのでも大丈夫です。

◉ 沈黙があっても、気まずくない場所

カウンセリングの場では、無理に話し続ける必要はありません。
沈黙が訪れたとき、カウンセラーは「何か話してください」と急かすことはありません。
その沈黙を一緒に過ごすことにも、意味があると私たちは考えています。

■ カウンセラーにできること

仙台泉メンタルサポートオフィスでは、
「話しやすい雰囲気を大切にすること」
「話す準備ができていない方にも寄り添うこと」
を、特に大切にしています。

カウンセラーは、あなたの言葉にならない気持ちを引き出すための質問や、沈黙を支える姿勢を通じて、「話すことの練習相手」にもなります。

■ カウンセリングは、言葉を整える“場”でもある

カウンセリングとは、すでに言葉にできることを話す場所ではなく、
“言葉にできない思いを、少しずつ言葉にしていくプロセス”でもあります。

だからこそ、「どう話せばいいかわからない」と感じたときこそ、
カウンセリングの意味がより深く発揮される場面でもあるのです。

■ 「話せるようになった自分」に出会うために

最初はうまく話せなくても構いません。
沈黙や混乱、涙や戸惑いを、一緒に受け止めながら進むことが、カウンセリングの本質です。

仙台でカウンセリングをご検討の方は、「話せない自分」ごと歓迎する姿勢でお迎えします。
最初の一歩に不安がある方も、どうぞ安心してお越しください。