ストレスマネジメント

軸を見直してみよう:人の目を気にしすぎる時の考え方

SAIKORO

他人の評価や人の目を意識してストレスを感じたり、自分の思うように行動できない経験をしたことはありませんか?そのような時の簡単な対処法をご紹介したいと思います。

1.他人の気持ちを勝手に代弁してない?

 他人の目を気にしている時の自分の状態を思い浮かべてみましょう。「私のことを〇〇だと思っていないか」、「私に〇〇してほしいと思っているんじゃないか?」などの考えが浮かんできませんか?具体例を挙げてみましょう。仕事を定時で帰ろうとするAさんがいます。しかし、同僚や上司はまだ残って仕事しています。この時、「先に帰ることで、仕事をしていないと思われてるんじゃないか」とか、「終わったならこっちの仕事も手伝ってほしいと思っているんじゃないか」と思いを巡らしてしまい(実際に上司や同僚から言われたわけではない)、せっかく定時で帰れるにもかかわらず、なんとなく罪悪感を抱えて帰宅したり、時には罪悪感に負けて自ら残業を手伝こともありました。

 この時、Aさんの頭の中には、上司や同僚のこころの声を(勝手に)代弁してしまっています。他人の目を気にしてしまう人は、人がどう思っているのかを自分の中で勝手に作り上げて、勝手に代弁してしまう傾向にあるのです。いわゆる「人の気持ちになって考える」ことが、悪い方向に表れた結果なのです。

 皆さんも思い返してみましょう。他人の目を気にしている時、頭の中で勝手に他人の気持ちを代弁していませんか?まずはそこに気づくことが大切です。

2.自分軸と他人軸を意識してみる

 「相手は〇〇と思っている(かもしれない)」という考えは、勝手に相手の考え予測して、勝手に自分で結論づけて、勝手に相手のために行動しているのです。こういった状態は、他人軸で生きている状態になります。私たちは、子どものことろから「人の気持ちになって考えよう」、「人に迷惑をかけてはいけない」と教わってきていますが、それが行き過ぎると、他人の目を気に過ぎてしまうのかもしれませんね。

 反面、「自分は〇〇したい」、「自分は〇〇と思う」と考えることは、自分軸での考えになります。こちらは強すぎると、自己中心的であったり、独善的に見られやすいかもしれせん。  

ただ、対人関係のストレスは、他人軸でものごとを考え過ぎているところが多いのかもしれません。

他人軸でものごとを考えすぎている人は、他人の領域に入り過ぎていないか見直し、もう少し自分軸で考える癖を身に付けると良いかもしれません。

3.自分を犠牲にしてまで人のことを考える必要はない

 他人の立場に立って物事を考えることはとても素晴らしいことです。日本が海外比べて治安が良く暮らしやすいのも「他人の気持ちを考える」文化が根付いているからだと言えるかもしれません。しかし、今回の内容からも、他人の軸に立ちすぎることが自分自身に負担を掛けていることもご理解頂けるのではないかと思います。だからと言って、自分軸ばかり意識しすぎることも良くありません。

 大事なのは、自分軸を大切にしながら、他人にも気を配ることです。どちらかだけに意識を置くのではなく、両軸のバランスを取っていくことが大切ですね。

クロ

自分の領域と他人の領域を意識して、他人の領域に足を踏み入れ過ぎない(考え過ぎない)ことが大切ってことだな。

SAIKORO

そう。だから、今自分はどちらの領域に立って物事を考えているのかを意識する必要があるんだ。大抵、ストレスを感じている時は、他人軸で考えていることが多いと思うよ。

コロ

にんげんってめんどくさいね。人のことばかり考えて疲れないのかな~。

SAIKORO

疲れてる人は多いと思うよ。だから現代はストレス社会なんて言われているんだ。自分の負担になり過ぎない範囲で他人に配慮して、あとはマイペースでっていうのが丁度良いかもしれないね。

コロ

よくわかんないからぼくはマイペースでいくよ!

SAIKORO

自分軸の権化!

クロ

犬だからな