ストレスマネジメント

人は何度でも立ち上がれる!誰もが持つレジリエンスの力

SAIKORO

傷つくことやへこたれること、落ち込むことって誰でも経験ありますよね。それでも人はいつの間にかそういった状態から回復することができています。恋人と別れた時でも、最初は悲しいかもしれませんが、いつの間にか気持ちの切り替えができています。試合負けて悔しい思いをしても、その悔しさをバネに次はもっと良い成績を残そうとモチベーションを高めることもできます。このように困難や苦痛から乗り越えることができる人間の力をレジリエンスと言います。

 レジリエンスとは人が逆境に立たされた時、その逆境を跳ね除け、精神的な強さを身に付けることです。近年、PTSD(心的外傷後ストレス障害)あるいはトラウマといった言葉を耳にする機会は多いかと思います。これらは、災害や事件、戦争などの大きなストレスに晒された後に人の心身に及ぼす様々ストレス反応のことです。これらの症状には専門的な治療が必要になる場合があり、適切にケアをしていく重要性が叫ばれています。しかし、このような悲劇がもたらすのは、PTSDだけではありません。

 皆さんはPTGという言葉を聞いたことがあるでしょうか?PTGとはPost Traumatic Growthの略で「心的外傷後の成長」と呼ばれています。上記のような外傷的な体験から生じる肯定的な心身の変化のことを言います。PTGによる主な変化は、人生や日々の生活に対するより深い感謝の気持ち、精神的に強くなったような感覚、対人関係のつながりの強化などがあります。 

 人は、直面する苦悩がトラウマ的な体験であろうと日常の中の小さな挫折であろうと回復する力を持っています。レジリエンスを育むことで、ストレス状態からの回復も早まり、よりポジティブな方向に自身を変化させていくことに役立ちます。

 それでは、レジリエンスを育む方法を探っていきましょう。

レジリエンスを育む方法4選

1.解釈の再構成

 レジリエンスの高い人は、現実を受け入れながら、よりポジティブな方向に考えていく方法を見つけていくことができます。仕事で失敗した時、試験で良い点が取れなかった時、四阿に負けた時、「自分はもうダメだ」と考えるか、「今回の経験を次に活かして上手くやってやる!」と考えるか、どちらがレジリエンスを育みやすいと思いますか?私たちには、直面する逆境をどのように解釈するかを決定する力があります。私たちに襲いかかる逆境や苦難は、私たちに新たな知識や経験、スキルを与えてくれるもするのです。

2.コントロールできる内容を特定する

 いわゆる楽観的な人はレジリエンスが高いと言われています。楽観主義の人は、逆境の中でも以下の状況をより良くするかに焦点を当てることができるようです。ただし、楽観主義も「何とかなる」というような盲目的な楽観主義ではありません。

 ストックデールの逆説という言葉があります。ベントナム戦争で7年半、戦勝捕虜を経験したストックデールは、収容所での過酷な日々を生き抜いた秘訣について、「未来への希望を捨てないこと」と「現在(収容所時代)の厳しい現実を直視すること」の両方の見方が必要であったと語っています。現実の困難に立ち向かいつつ、将来への希望も忘れないことが逆境を乗り切るためには大切であるとしています。

 では、現実の困難に対処するために必要なことは、自分でコントロールできる対処法は何なのかを特定する事です。大地震に見舞われた時、我々がすべきことは、「早くおさまってくれ」とひたすら願うことではありません。安全な場所に避難する、防災セットを準備するなど自分ができる範囲の行動を実施することです。レジリエンスは、悲惨な状況の中でも一歩踏み出して行動することで育んでいくことができます。

3.助け合う

 個人のレジリエンスの強さは非常に重要ですが、苦難を乗り越えるためには周囲のサポートや助け合いの関係を築くことが大切です。何らかの困難を経験している子ども達の研究では、常にサポートしてくれる大人の存在が有る子どもと無い子どもでは、前者の方がより良い回復をみせる割合が高いということが示唆されました。

 このようなサポートしてくれる人の存在が大切なことは、大人でも同様です。オリンピックのメダリストもその人の強さや能力だけで勝ち上がってきたわけではありません。その背後には彼らをサポートしてくれた家族や、指導者、友人が必ずと言っていいほど存在しています。平時にも非常時にもいつでも助け合える関係を保つことが大切です。

4.挑戦と失敗の過程を受け入れる

 何か新しいことに挑戦しようとするとき、失敗した時のことを考えて尻込みしてしまうことってありますよね。しかし、挑戦したことで成功しようと失敗しようとどちらに転んでも何かを学べるという視点を持つことが、レジリエンスを高めるために重要な捉え方になります。結果にこだわるのではなく、行動に移す過程に目を向けることが重要です。行動を起こすことで経験を手に入れることができます。自信も築きやすくなるでしょう。小さいことからでよいので、常にチャレンジすることを心掛けましょう。

SAIKORO

ストレスや苦難は生きていく上で避けることができないものですが、如何に乗り越えていけるかが大切になりますね。

SAIKORO

・・・。今日はにぎやかな連中がいないな~。

SAIKORO

え?何々。「天気が良いのでしばらく外で遊んできます。探さないでくださいbyクロ、コロ」

SAIKORO

・・・。