心理職資格・大学院受験情報

試験対策用語説明-発達の最近接領域-

SAIKORO

公認心理師及び臨床心理士試験、臨床心理士指定大学院受験を目指す人のための用語説明コーナーです。今回はヴィゴツキーの発達の最近接領域について解説していきます。

発達の最近接領域とは

 ヴィゴツキーによって提唱された発達理論です。子どもの知的活動には、自力でこなせる水準と、他者からの援助や協力などによって達成可能な水準があると指摘しました。

 そのため、子どもの発達教育には、子どもが現時点でこなせることに合わせるのではなく、一人ではできそうでできない、少し難しい程度の課題を水準とする方が好ましいとしています。このような、子どもがこれらか発達するであろう段階、範囲のことを「発達の最近接領域」と呼びました。

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ピアジェの理論は、加齢に伴い子どもの認知は発達していくという個人の成熟を重視する側面が大きいのですが、ヴィゴツキーは人の発達に占める社会的・文化的要因を重視しました。最近接領域の考えも、社会的な働きかけが発達に及ぼす影響を重視する視点なのが伺えますね。このように、様々な理論を見比べながら覚えていくと、より知識として積み上げることができますよ。